真空計の調整と校正
真空計を”調整する”場合と、真空計を”校正する”場合では、意味合いが少し異なります。
真空業界内での意味の使い分けを学んでいきましょう。
真空計の調整とは
真空計の調整とは、基準となる真空計の値と同じ値を表示するように合わせることです。
真空計に使用している電気部品は、測定環境や使用頻度などによって、劣化の度合いが変わります。
また、測定子も使用状況によって劣化の度合いが変わります。
劣化の度合いの違いは、同じ圧力でも計器によって表示する値が変わる原因になります。
定期的な調整を行うことで、どの真空計でも同じ値を表示することができるようになります。

注意する必要があるのは、調整をした後に表示される値は、正しい値とは限らないことです。
調整の基準に使った真空計が間違った値を表示していて、その値に合わせてしまっている可能性もあります。
真空計によっては、ユーザー側で簡単な調整を行うことができるものもあります。
真空計の校正とは
真空計の校正とは、基準となる圧力と真空計の表示がどれだけズレているかを確認することです。
真空計の調整で使う基準の真空計も、使用とともに劣化し実際の圧力と異なる値を表示するようになります。
ズレた値を表示する真空計を基準に調整をすれば、すべての真空計が実際の圧力と異なる値を表示するようになります。
定期的な校正を行うことで、過去に計測した圧力が実際の圧力とどれだけズレていたかを確認することができます。

真空計メーカーによる校正の場合、校正の後に真空計の調整を行うこともあります。
このことが、校正と調整の違いをややこしくしている原因かもしれませんね。

