真空とは?
日本産業規格の真空の定義
このURLから、日本産業規格(JIS)の真空用語について簡単に閲覧することができます。
JISZ8126-1:1999 真空技術-用語-第1部:一般用語 (kikakurui.com)
その中で、「真空」は「通常の大気圧より低い圧力の気体で満たされた空間の状態」と定義されています。
つまり、真空という言葉は圧力を表すのではなく、圧力の低い空間や状態を表す言葉ということです。
「真空空間」や「真空状態」といういい方は、厳密に考えると「頭痛が痛い」のような変な言い方ということです。
これは豆知識ですが、富士山の山頂付近は真空です。
JISでは圧力が100kPa(キロパスカル)の状態から、真空と呼ぶことができます。
富士山の山頂付近の気圧は、おおよそ640hPa(ヘクトパスカル)で、640hPaをキロパスカルに単位を合わせると、64kPaです。
富士山の山頂付近の気圧は、真空の定義である100kPaを大きく下回ります。
JISの定義だけ考えるなら、富士山の山頂付近は、非常に質の悪い真空です。
身近な真空の例
真空の説明をするときによく使われるのは、吸盤です。
吸盤の吸い付く丸い部分は平面ではなく、壁につける側の面の真ん中が少し凹んで空間があります。
吸盤を壁に押し付けることで、凹んだ空間の空気が押し出されます。すると、吸盤と壁との間に隙間がない状態になります。
この隙間なく密着している状態はまだ真空ではないです。空気も空間も何もないので、真空とは呼べません。
壁に押し付けた吸盤から手を離すと、吸盤が元の形に戻ろうとします。
このとき、壁と吸盤の間に真空ができます。そして、周りの圧力と吸盤の中の空間の圧力に差が生まれます。
この圧力の差が吸盤としての力を発揮するため、吸盤はその場に引っ付いて留まってしまいます。

真空は目には見えないですが、とても大きな力を持っています。
参考
真空の世界へようこそ|真空とはなに?|真空という世界の小さなコラム|HOW TO|ULVAC SHOWCASE
JISZ8126-1:1999 真空技術-用語-第1部:一般用語 (kikakurui.com)
気象庁|過去の気象データ検索 (jma.go.jp)

